自他尊重のコミュニケーションの研修会


今年2月、3月に東京と大阪で開催した「アサーション・トレーニング」に次いで、2015年1月に再び日本獣医師会の後援により、福岡と東京で「自他尊重のコミュニケーション」というワークショップが行われます。

人間は誰でも、自分の気持ちや考えを表現する権利を持っています。しかし、感情に支配されて攻撃的な言葉で相手の行動を否定したり、逆に相手の言葉に脅威を感じて、言いたいことを飲み込んでしまったり。そんな現状も、私たちの日常にはありがちです。

アサーションは一人ひとりの「自己表現の権利」を尊重して、誰もが自分の気持ちや考えを正直かつ率直にその場に合った適切な表現で表明できるようになることを目指すトレーニングです。

次回の「自他尊重のコミュニケーション」は、そんなアサーションのあり方、考え方を大切にしつつ、自分や相手と共感的につながるためのNVC(非暴力コミュニケーション)のエッセンスも取り入れて、共に学び合う場をつくります。

今回も現職獣医師の協力の下、グループ形式で進めていきます。

よろしければ、ぜひお申し込みの上、ご参加ください。
◎日程・参加申込方法等、詳細は添付のチラシをご参照ください!
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「自他尊重のコミュニケーション」
ファシリテーター:水野節子〈日本福祉大学〉

1月10日(土)10:00〜17:00 福岡県獣医師会2階会議室
協力講師:
犬丸憲之(九州獣医師HACCP研究会)
今井 泉(千里どうぶつ病院)
横井允雄(JA全農 福岡畜産生産事業所)
1月11日(日)10:00〜17:00 東京大学弥生講堂
協力講師:
石井一功(石井動物病院)
石山 大(ちばNOSAI連 西部家畜診療所)
白戸綾子(独立行政法人家畜改良センター)

※お申し込みはメールにて受付。
1)所属と職名、2)名前とフリガナ、3)電話番号、4)メールアドレスを明記の上、日本獣医師会 獣医療提供体制整備推進協議会事務局 kyogikai@nichiju.or.jp までご応募ください。 (詳細は添付のチラシ参照)
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家畜衛生学会・家畜衛生フォーラムに参加


日本家畜衛生学会の第81回大会と家畜衛生フォーラム2014に参加してきました。大会では乳房炎についての口頭発表をつつがなく終了。

「分かりやすかった」という感想をいただけたのは良かった。質問の課題はあるが、きちんとまとめて論文を投稿しよう。共同研究者とも論文投稿の段取りを確認できたのも大きな進展であった。海外誌1本目はこの研究だなぁ、きっと。

家畜衛生フォーラムは学会設立40周年の記念大会であり、実に盛りだくさんの内容であった。その中で興味深いやり取りに、思わすニヤリ。

Q. 「なんで牛の病気は減らないのか?」

A. 「牛が高泌乳に改良されたのはともかく、2つあると思う。1つ目は、農家が本気になって対策に取り組んでくれない。2つ目は、我々獣医師が効果的な指導をできないでいる。」

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第3回の酪農未来塾


残務整理に追われていますが、11/6, 7に農場どないすんねん研究会(NDK)の一員として、第3回の酪農未来塾のお手伝いをしてきました。

今回も準備から大変でしたが、実りの多い2日間でした。

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反省会まで参加した皆さんは本当にお疲れ様でした!関東版の酪農未来塾もぼちぼち本格始動します。


I have been busy these days since I helped a workshop concerning the future of dairy farmers, which was third time being held in 6 and 7 November.

Although this workshop was hard to prepare, there were a lots of harvest even for me.

But, I want to have a rest with my family more.

I have been busy these days since I helped a workshop concerning the future of dairy farmers, which was being held for the third time on November 6th and 7th.

Although this workshop was hard to prepare, there was a lot to learn, even for me.

I want to rest with my family now though.

NDK東京の会のお知らせ


すでにご存じの方もいるかと思いますがお知らせです。

な、なんと、獣医コミュニケーション研究会&全国畜産支援研究会(NDK:農場どないすんねん研究会)主催のセミナーが東京で行われます。NDK東京の会です!楽しくやる気をもらえる集いですので、ぜひご参加をお勧めいたします!


獣医療における「もめごと」解決を学ぶセミナー ~獣医療メディエーションへの扉~

日時:2014年9月20日(土)13:30~19:00、21日(日) 9:30~16:30
場所:千駄ヶ谷区民会館 会議室1号(20日)、集会場(21日)
会費:1日1,000円、2日間2,000円、学生無料、1日のみの参加も可。
懇親会:20日19:30から予定(会費別途)。

<プログラム> 総合司会:若柳翼(学びの案内人)
9月20日
1.オープニングセッション :13:30~14:00
2.チームワークのスキルを磨く『やぐら鶴』  NDK 堀北哲也:14:00~16:30
3.獣医療に役立つメディエーション入門1 (社)メディエーターズ代表理事 田中圭子:17:00~19:00

9月21日
1.オープニングセッション :9:30~10:00
2.デザイン思考の獣医療 ―飼い主との点,線,面― 動物資本綜合研究所 松井匠作:10:00~10:20
3.コーチングに学ぶコミュニケーション・スキル  若柳翼 :10:30~12:00
4.獣医療に役立つメディエーション入門2   田中圭子  :13:00~15:45
5.クロージング :16:00~16:30

<問合せ> 若柳翼:ndk.tokyo0920@gmail.com
<申込み> NDK東京の会(http://kokucheese.com/event/index/201470/)からお願いします。
「NDK東京の会 こくちーず」で検索可。

第2回酪農未来塾終了


全国酪農協会が主催する、酪農未来塾の第2回が開催された。第1回に続きNDKのスタッフとして、僕は2日間のワークショップのファシリテーターを担当した。

詳細はさておき、講演・ワークショップ・参加者との交流を通じての自分の気づきを少々まとめてみる。


講演での「酪農はサバイバル時代に突入している。」という言葉が印象的であった。確かに、一見うまく経営を行っている参加者も不安を抱えていたり、次なる方向性を模索していた。TPP参加?乳価70円台時代に突入?不安な要素は多数ある。様々な技術の情報が出るようになり、酪農経営の多様性も増している。

規模拡大を重ね、乳量を伸ばすのか?
自給飼料・エコフィードの割合を伸ばし、餌台を抑えるのか?
加工をして商品を販売するのか?
6次産業化?

現在、僕が診療を担当している地域では、購入飼料と導入牛主体であり現在の酪農業界でのオーソドックスなスタイルでの経営がほとんどだ。逆に、その他の酪農経営に対する知識は低い。

もしこれから酪農サバイバル時代に突入し、様々なスタイルの酪農経営を模索する必要が出てくる前に、幅広い知識を網羅していく必要性を実感した。講演者の一人が「どういう酪農経営を追求するかが大きな別れ道」だと話していた。その時、その別れ道を指南できるような獣医師で僕はいたい。


ファシリテーターについて、難しさを今回も味わった。

それは、そもそもファシリテーションの勉強をきちんとせず、見よう見まねで経験してきたことが大きい。ワークショップでは、「参加者が体験を持ち帰る」という意識を忘れ、内容ばかりに目を向けてしまっていた。ファシリテーターには言行一致が重要だということも思い知った。

終了後、おすすめのファシリテーションの本を教えてもらった。
・「実践 人間関係づくりファシリテーション」、日本体験学習研究所 (監修), 津村 俊充 (編集), 星野 欣生 (編集)
・「ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ」、中野 民夫 (著), 森 雅浩 (著), 鈴木まり子 (著), 冨岡 武 (著), 大枝奈美 (著)

今後、ファシリテーターを体験する機会はきっと増える。その時のために今から読んでおこう。