第2回酪農未来塾終了


全国酪農協会が主催する、酪農未来塾の第2回が開催された。第1回に続きNDKのスタッフとして、僕は2日間のワークショップのファシリテーターを担当した。

詳細はさておき、講演・ワークショップ・参加者との交流を通じての自分の気づきを少々まとめてみる。


講演での「酪農はサバイバル時代に突入している。」という言葉が印象的であった。確かに、一見うまく経営を行っている参加者も不安を抱えていたり、次なる方向性を模索していた。TPP参加?乳価70円台時代に突入?不安な要素は多数ある。様々な技術の情報が出るようになり、酪農経営の多様性も増している。

規模拡大を重ね、乳量を伸ばすのか?
自給飼料・エコフィードの割合を伸ばし、餌台を抑えるのか?
加工をして商品を販売するのか?
6次産業化?

現在、僕が診療を担当している地域では、購入飼料と導入牛主体であり現在の酪農業界でのオーソドックスなスタイルでの経営がほとんどだ。逆に、その他の酪農経営に対する知識は低い。

もしこれから酪農サバイバル時代に突入し、様々なスタイルの酪農経営を模索する必要が出てくる前に、幅広い知識を網羅していく必要性を実感した。講演者の一人が「どういう酪農経営を追求するかが大きな別れ道」だと話していた。その時、その別れ道を指南できるような獣医師で僕はいたい。


ファシリテーターについて、難しさを今回も味わった。

それは、そもそもファシリテーションの勉強をきちんとせず、見よう見まねで経験してきたことが大きい。ワークショップでは、「参加者が体験を持ち帰る」という意識を忘れ、内容ばかりに目を向けてしまっていた。ファシリテーターには言行一致が重要だということも思い知った。

終了後、おすすめのファシリテーションの本を教えてもらった。
・「実践 人間関係づくりファシリテーション」、日本体験学習研究所 (監修), 津村 俊充 (編集), 星野 欣生 (編集)
・「ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ」、中野 民夫 (著), 森 雅浩 (著), 鈴木まり子 (著), 冨岡 武 (著), 大枝奈美 (著)

今後、ファシリテーターを体験する機会はきっと増える。その時のために今から読んでおこう。

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