仕事復帰


戻って早々、仕事に追われる日々です。しかし、帯広での研修のおかげか、日々の診療が、視点が変わり新鮮で面白いです。
ところで、研修で出会った方に、「馬医者修行日記」なるブログを教えていただきました。なかなか面白く勉強になるので、毎日読んでいます。
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先月に移植した、凍結卵での受精卵移植が初めて受胎していました。おめでたい!
今日はどでかいホータンを見ました。反対側は、とうとう肉塊として欠落したそうです。恐ろしや、恐ろしや。

研修終了して戻りました


研修から帰ってきました。久しぶりの東京は比べると暑いですね、やっぱり。
お土産も定番の六花亭の詰め合わせを買いました。そして、本店に行ったついでに、ケーキも食べてきたけど、すごく安くってビックリ!どれでも150円にいかない価格設定でした。コーヒーも飲み放題だし、あそこはオススメですね。
研修生同士で有意義な情報交換もできたし、良い研修になりました。日に日にお酒の量が増え、ホテルに帰るのが遅くなって行ったのは大変だったけど(笑)

帯広畜産大学の夕焼け

三日目


研修の三日目の今日は、BCS判定の実習、牛群検診の方法、飼料計算、農家とのコミュニケージョンについて学びました。また、帯広畜産大学の農場見学も併せて行いましたが、育成牛が良かったですね。
子牛は、離乳舎にて離乳させ、コーンサイレージと28日牧草の2番穂(チモシーとマメ科)の上物を餌にするそうですが、とにかく肋の発達が素晴らしかった!
あとは、乾乳牛、クロースアップ期、搾乳牛の順に良い乾草を与えるらしく、分娩前後の疾病も少ないようです。牛たちも非常に人に慣れていて、近寄ってくる良い牛群でした。
夜は引き続き実習生の方々とお食事に行きました。今夜は帯広の削蹄師の方とご一緒しました。楽しい話が色々と聞けた一方、3連続飲み会でちょっと参ってきました。。。ですが、明日も頑張ります、当たり前ですが。

二日目


帯広は毎朝、マイナス4度ほどになっています。寒いです。
生産獣医療技術研修の2日目は、飼料品質鑑定法、カウコンフォート、BCS判定法についての講義と実習でした。
ちょー、苦手な餌のお話がありました。
良い乾草=葉が多い、緑色、早めでの刈り取り、乾いている、柔らかい、良い匂い、チモシー・オーチャードのTDNは65以上、ADFは29以下
良いサイレージ=pH4.2以下、酪酸含量は0.1%以下、アンモニア態窒素含量5%以下
コーンサイレージでは、pH4以下、水分75%以下、実入りが良い、黄熟期、色と光沢が良い。
牧草サイレージでは、添加物を入れた低水分のものではpHは指標とならないので注意。
点数による評価は、フリーク評点かVスコアを利用する。
サイレージは非タンパク態窒素と可溶性タンパク質の分画が大きく増加するので、ルーメン内でアンモニアとして吸収される分が多くなり、尿中窒素排出が多くなるので注意。

1日目


今日から生産銃医療技術研修が始まりました。今日の講義内容は牛群検診の取り組み方、乳牛検定結果の読み方、飼料・栄養の基礎でした。久しぶりに大学の講義らしいものを一日中聞きました。
その中で、検定成績の読み方が改めて勉強になりました。
確かに、「検定成績は宝の山」なのかもしれません。
検定成績表からは、乳飼比、飼料効果、検定日の平均乳量、管理乳量、乳成分率、体細胞、繁殖管理、年間乳量、乳量乳期別分布、一乳期乳量、繁殖管理、除籍等が分かります。詳しい検定成績の見方は家畜改良事業団のHPからファイルを落とせるようです。
?乳飼比;乳生産に対する生産費の割合
定義;購入飼料代(濃厚飼料代)÷乳代※100
自給飼料の多い北海道でも20%前後が一般的だが、上昇の傾向
?飼料効果;濃厚飼料1kgで搾れる乳量
定義;乳量÷濃厚飼料(購入飼料)量
北海道でも3.0-3.5が目安
?検定日乳量;単純な1日1頭当たりの牛群平均乳量
?管理乳量(標準乳量);標準化された1日1頭当たり牛群平均乳量
標準化とは2産目、4月分娩、搾乳日数150日、総固形分補正乳量に統一
?乳脂率;繊維およびエネルギー摂取状況を反映
〈3.5%(個体)、〈3.6%(群平均)は繊維不足の可能性
?乳蛋白率;菌体蛋白質合成状況を反映
〈3.0%(個体)、〈3.1%(群平均)はルーメン内で発酵性炭水化物(エネルギー)不足の可能性
?無脂固形分率;同上
〈8.5%(個体)、〈8.6%(群平均)は同上
?年間乳量;経産牛1頭当たり年間乳量
定義;過去1年間の牛群総乳量÷経産牛合計
牛群の経済効率の指標
?240-305日乳量(一乳期乳量);過去1年間に泌乳期搾乳した牛の乳量
牛個体の産乳能力の指標
(10)補正乳量
統計的に6歳(4産)、4月分娩、2回搾乳、305 日泌乳量に補正した乳量
(11)乳量乳期乳量
産次と分娩後日数に注目し、漸近線を引いて形を見る。
(12)除籍;疾病発生の背景にある問題を認識する。