2020/5/9 COVID-19と家畜の論文を読んでみた⑩


2020/4/10に再投稿、4/30にアクセプトされたTravel Medicine and Infectious Diseaseへ掲載されたCOVID-19のペットへの感染についてのLetters? “Potential infectious risk from the pets carrying SARS-CoV-2”(10.1016/j.tmaid.2020.101737)を読んでみた。アクセプトまでに時間がかかったため、鮮度がないので、大事だと思った点のみ抜粋します。


・(SARS-CoV-2が宿主へ侵入するきっかけとなる)ACE2は犬と猫の腎臓と心筋にも存在する。
・猫の肺組織は(人の)ACE2と85%のアミノ酸配列の相同性がある。→人-猫間で感染するかもしれない。
・猫から人へCOVID-19へ伝播するのを防ぐために、①ペットをハイリスクな場所へ連れていかいない、②もし感染者と診断された場合には、感染していないという(ペットの)検査をする、③COVID-19感染から復活していたら、再感染のリスクを低減するためにペットの検疫をすべきだ。


COVID-19のような緊急事態の場合、論文の鮮度はとても大事な要素だ。ペットからの感染を強く危惧する内容であったが、掲載までの20日の間に、猫へのCOVID-19感染は証明されてしまった。

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