最近に読んだ牛の論文から今日は以下を紹介します。
Calving prediction with continuous measurement of subcutaneous tissue glucose concentration in pregnant cows
(36940636)
この研究は、妊娠牛の出産予測において皮下組織のグルコース濃度を連続測定するデバイスを牛で試した。通常、出産の前に血糖濃度が増加することが知られているが、血液採取はストレスを牛に与えるため、この方法が実際には困難。そこで、この研究ではウェアラブルセンサーを使用して皮下組織のグルコース濃度(tGLU)を測定し、その変動を通じて出産を予測しようとした。
研究の要点は以下のとおり。
この研究により、ウェアラブルセンサーによる皮下組織のグルコース濃度が牛の分娩予測において有用な指標となる可能性が示された。分娩予測のウェアラブルデバイスはかなり出揃った感がある。次は普及の段階だろう。うまく助成金などを用いてこれらのデバイスを取り入れ、分娩事故低減や労働時間軽減に取り組んで欲しい。