Biggs A, Barrett D, Reyher K, Bradley A, Green M, Zadoks R
Vet. Rec. 2016 Feb;178(7):174
PMID: 26868247
Editorial で抗生物質による乾乳期治療についての展望が書かれていた。抗生物質の乱用を低減するために、乳頭内シーラントの使用を前提としつつ、群全体ではなく個別の牛に対して抗生物質による乾乳期治療を提案している。バルク乳体細胞数によっても考慮するべきと述べつつも、具体的には泌乳後期(乾乳前3か月以内)の乳房炎発症牛や20万以上の体細胞数の個体を挙げている。
日本においては乳頭内シーラントの使用の許可が下りず、発売されていない。乾乳期の新規感染を防ぐ効果が顕著にあるのだから、農林水産省に動物用医薬品としての許可を出してもらいものである。