8/18 竜馬がゆく:全八巻を読んだ


竜馬がゆく
司馬 遼太郎著

言わずと知れた坂本龍馬の生涯をまとめた大作。「事をなす人間の条件」について書きたかったと著者は述べている。そして、あとがきには「私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まる事によって知恵と力が持ち寄られてくる。」と、その条件を挙げている。私利私欲を捨て、自分でできない事を協力してもらうことが肝要なのだろう。
この小説感化された人間は多いと思う。やはり、僕だって、この世に何を成せるものかと考えてしまう。
竜馬はまず、北辰一刀流を極めることから、事が始まった。まずは、どんなに小さい事でも一番を目指してみよう。


先日の暑気払いで、再雇用の大先輩獣医師が心に残る事を話していた。「君たち若い獣医師を見ていると、時代がどんどん変わっているのを実感する。君たちの知り得たことは、獣医師に返すのではなく、直接農家に返して行くと良いのではないか。」
農家に学び、農家に返す。カンゾー先生になってはやはりいけないと感じた。

8/15 人生は1冊のノートにまとめなさい:を読んだ。


人生は1冊のノートにまとめなさい
奥野 宣之著

今年から、「夢を絶対に実現させる手帳」を使っていて、それなりに行動の変化を実感できて良かったのだが、日誌という習慣がしっくりこなかった。そんな時にこの本に出会い、ライフログを始めた。
僕は大学時代から、野外でのフィールドノートだけはきちんと書き続けていたので、それを私生活に応用するのは容易だった。このノート術を日誌の管理として使っているが、なかなか有効である。この方法を適応したら、携帯のTo Doアプリが不要になった。
このノート作りはなかなか楽しくて、飽きずに続けられそうだ。

3/17 世界よ踊れ



世界よ踊れ
歌って蹴って!28カ国珍遊日記 アジア・中東・欧州・南米篇
ナオト・インティライミ著

著者である歌手のナオトが、単身、世界一周の無計画旅行をした記録である。各国各所、サッカーと音楽を手に、人々と交流して歩くのである。読んでいて、その珍道中・人々が面白く、元気がモリモリ湧いてくる非常にオススメの一冊だ。著者の行動力と前向きな姿勢は羨ましいとともに、僕もぜひ取り入れていきたい。
本書にて著者も節々に述べているが、スポーツと音楽には国境はないし、言葉もいらない。
「サッカーと音楽。この2つを武器に、世界一周の旅をしているわけだが、ほんとうに、老若男女、さまざまな人々とごく自然にコミュニケーションをとれることは、素敵なことであると思う。しかも、一緒にボールを蹴った、一緒に音を奏でた、となると、一気にお互いの心と心の距離は近づき、お互い心を開き合うには時間がかかないのである。」
著者はこの2つを武器に世界を回った。坂本龍馬は北辰一刀流の免許皆伝を武器に世に出て行った。
僕も早く一丁前の武器を身につけたいものである。

2/26 雲の楽しみ方


「 雲」の楽しみ方
ギャヴィン・プレイター=ピニー著
桃井 緑美子 訳


いつぞやの誕生日に頂いた本だが、途中まで読んで放置してしまっていた。「これはイカン」と読み直してみた。
本書はクラウドウォッチングを楽しんでいる著者が、雲の種類やでき方、文化的な側面等を解説した本である。正直、これほど雲の種類が分類できるとは思ってもみなかった。基本の雲は、積雲、積乱雲、層雲、層積雲、高積雲、高積雲、乱層雲、巻雲、巻積雲、巻層雲の10種類だが、さらに小分類がある。この10種類の名前だけですでにややこしい。
だが、それぞれに違いがあり、特徴がある。それを少しだが理解できた。
特にモーニング・グローリーと呼ばれる、回転しながら移動する雲を見に行く章が面白かった。あたかも僕らバードウォッチャーが、珍鳥を探しに地球の裏側へでも行くようで、その心情が理解できた。
著者らが属している「雲を愛でる会」のHPも面白かった。
色々な雲の素晴らしい写真を見る事ができる。
THE CLOUD APPRECIATION SOCIETY

誰も書けなかった日本のタブー



誰も書けなかった日本のタブー
西岡研介ほか
本書はメディアが避けて通る、報道の闇について切り込んだ取材集だ。週刊新潮等々、スクープ誌は今まで偏見の目を持っていたのだが、改めなければならない。問題の深いところまで、取材をしている。
特に、HIVの現状や事件の裏に潜む暴力団の事など知らない事実がたくさんあった。日常生活のすぐそばに潜む闇はすぐそこに広がっているらしい。