Cow SIGNALS



Cow SIGNALS
乳牛の健康管理のための実践ガイド
Jan Hulsen
田中 健 訳
本書は、牛飼いのための管理ガイドの入門書だが、非常に分かりやすく、酪農のポイントがよくまとまっている良書だ。乳牛の管理のポイントを、どこに着目して見て行けば良いかが端的に書かれている。
以前から欲しかったのだが、なかなか東京の書店には置いていなかった。が、帯広の書店では普通に、数冊の在庫と共に置いてあった。さすが、酪農地帯の本丸ですね。

カラダから出るモノの楽しい話


カラダから出るモノの楽しい話
藤田 紘一郎 著

寄生虫学者であるご存知藤田先生が、現代のキレイ好き文化に一言も二言も物申す本。ちょっとしたうんちくも入っています。
が、一般向けすぎて、ちょっとパンチの弱い内容となっていて、物足りない感じがします。ただ、「うんこ」はいきむ時のうなり声から来ているというのは、衝撃的でした。
うんこといえば、結婚披露パーティーのもらい物のなかに、うんこ色した入浴剤なるものをいただきました。そのパッケージのうんこ分類がさらに衝撃的でした。

思わず噴き出してしまった。
。。

悪人



悪人
吉田 修一著
映画で話題になっていたので読んでみた。が、どんどんストーリーに引き込まれてしまい、ラストは涙してしまった。
現代人の哀しい人間模様が浮かび上がるような作品。人間は大切な人のためなら立ち上がれる、というテーマが鮮明で感動した。

ザ・ゴール2



ザ・ゴール2
エリヤフ・ゴールドラット著
三本木 亮訳
思考プロセスなる思考法を小説のストーリー仕立てに解説している本。前作同様、引き込まれるように読んで行ってしまう。が、内容は前作より難しく、読み返さないとついていけない部分もあった。
思考プロセスにはいくつかステップがあり、段階を踏むにつれて、何をどの様に変えて行くがが見え、行動に移すことができる。
1. 現状問題構造ツリー
2. 対立解消図
3. 未来問題構造ツリー
4. 前提条件ツリー
5. 移行ツリー
特に、現状問題構造ツリーにおける、「様々な問題点は、より根本的な原因の兆候にすぎない」という考え方には衝撃を受けた。確かにその通りだ。
でも最近、思考法の本を読むようにしているが、マインドマップ、KJ法、思考プロセスに共通点が多いということが分かった。
マインドマップで頭に思い浮かぶことを列記し、KJ法で関連をグループ化していき、思考プロセスで根本的な問題点を見つけて改善していく。そんな関係性が見えてきた。なかなか使えるかもしれない。

東京島



東京島
桐野 夏生著
無人島に漂着した1人の女性と男たちの話。決してあり得ない設定だが、野心的な思考実験によりできた話だ。人間の三大欲求は、食欲、性欲、睡眠欲なんて言われているが、本当なのだろうか。
食欲が最低限満たされた島において、人はどう変わって行くのだろう。僕もアホウドリの調査で2週間ほど無人島で共同生活をしていたことがあるが、それは文明に裏打ちされたものであった。ほとんど物がない状況では、どんな生活になるのだろうとかと考えてしまう。
ストーリーは女性の役割についても、思考実験で進められていく。子供を産むことだけが役割なのか?
それにしても、小説においても、現実においても、女性は恐ろしい部分があるなぁなんて感じる。特に、生きる残る事に対しては、恐ろしいほど狡猾なのかもしれない。
もちろん、男の狂気も恐ろしいのだけど。