2023/2/18 INACOMEのビジネスコンテストで特別賞を受賞


あまり公表していませんでしたが、農林水産省が関与しているINACOMEビジネスコンテストに応募した結果、ファイナリストに選ばれていました。

2/18は本選の発表が行われ、なんと特別賞を受賞しました。受賞内容は、乳用牛の遠隔栄養管理サービスについてでした。 当日は早朝からETを2頭実施した後、急いで電車に乗り、牛の臭いを漂わせながら表参道の会場に到着しました。会場のオシャレな雰囲気や参加者や審査員の方々の経歴に圧倒され、自分のプレゼンが上手くできず、反省ばかりでした。他の出場者のプレゼンを聞き、ビジネスの軌道に乗せている方々の凄さに感動しました。 受賞なんてほど遠いと思っていましたが、ビジネスプランの将来性が評価され、特別賞を受賞できました。

懇親会ではたくさんのアイデアをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。広報もしていただけるそうで、今後もビジネスを育てていこうと思います。挑戦して良かったです。今後とも応援をよろしくお願いします。

日本農業新聞の速報記事は以下です。

 

2023/2/17 千葉県野田市の酪農家を対象とした講演会


ホームページの更新が滞ってしまい、大変申し訳ございません!少しずつですが出来事を掲載していこうと思います。

2/17(金)、当院は野田市の酪農家を対象に、エコフィードについての講演を行いました。

野田市は私が6年半働いていた思い出の地。参加者の中には久しぶりにお会いする方もおり、挨拶を交わせたことはとても嬉しかったです。醤油粕、もやし粕、パイナップル粕などエコフィード各種を実物と共に紹介し、参加者と活発な意見交換ができました。最後にはサンプルとして牛に給与してもらい、実際の効果を確認することができました。参加者の酪農経営に少しでも役立ててもらえたら光栄です。今回の講演で作成した資料は他の地域でも参考になると考えております。

2023/1/19 子牛の関節周囲炎の治療について


かれこれ昨年の秋の話、和牛子牛の関節周囲炎を治療し、一回の処置で治癒しました。聞かれることも多いので、参考までに写真を掲載しておきます。


生後3週間ほどの和牛子牛の関節が腫れているから治療してほしいという稟告。触診してみると左前肢手根関節の関節周囲炎で、膿瘍を形成しているようであった。

診断と治療を兼ねて、留置針を設置。白色の膿が確認できたので、生理食塩水の注入を繰り返し、回収液が透明になるまで洗浄を行った。

最後はできる限り吸引し、患部を圧迫包帯して経過観察。

翌週に包帯を除去すると、綺麗に治癒していた。


もちろん、この症例は膿瘍を切開しても治っていたでしょう。傷が残らないことと、治癒までの時間短縮が今回の治療法の良いところで、好んでやっています。

2023/1/18 2022年の採卵とその結果


2023年に突入しました。独立後の激動の一年で、HPの更新も滞ってしまいました。気楽な投稿を徐々に復活させていこうと思う今日この頃です。


昨年は自分の病院だけで採卵を開始しました。採卵時はお手伝いさんに来てもらっています。採卵回数はまだ少ないものの、結果は上々です。

11月は11胚が採取でき、全てがAランクでした。

12月も8胚が採取でき、5胚がAランクでした。この5胚は新鮮胚で移植し、全て妊娠しました。

また、これまでに採卵して凍結した胚についても妊娠が確認されています。


採卵プログラムは牛にも酪農家の負担も少ない、省力化プログラムを採用しています。注射はわずか3回の実施で済み、結果も比較的良好なので好評です!

2022/11/7 当院のDX推進への取り組み


DXは、デジタルトランスフォーメーション(DigitalTransformation)の略です。当院は以下のようにDX推進へ取り組みます。

  1. 経営の方向性及びデジタル技術等の活用の方向性
    経済産業省は2018年12月発表に「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0」を出しました。その中で、DXは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社 会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義されています。 つまり、DXとはデータとデジタル技術によって商品やビジネス、業務、企業文化等の変革を成し遂げるものであり、その目的は競争力の維持・獲得・強化を果たすことにあります。当院はこのことを強く認識し、DXを活用した動物病院運営を目指します。
  2. 経営及びデジタル技術等の活用の具体的な方策(戦略)
    畜産や獣医療の世界でもデジタルを活用した様々なデバイスや医療機器が次々と開発されています。当院の治療でもそれらを積極的に導入すると共に、デジタルを活用した生産獣医療サービスの開発および提供を目指します。
  3. 戦略を効果的に進めるための体制の提示
    当院ではデジタル技術を活用した生産獣医療を推進していくための体制を整えます。そのために、院長である石山大自らがCIO(最高情報責任者)およびDX推進者を務めます。