2020/5/8にMorbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)へ掲載された食肉・食鳥処理場におけるCOVID-19感染についての報告書”COVID-19 Among Workers in Meat and Poultry Processing Facilities – 19 States, April 2020.”(10.15585/mmwr.mm6918e3)を読んでみた。
・食肉・食鳥処理場は必須なインフラだけど、人が密集しやすい職場環境である。
・アメリカの19州の食肉・食鳥処理場115施設におけるCOVID-19感染状況を調べたところ、3%の職員に感染が見られた。
・物理的な距離、手の衛生、清掃と除染などの改善と職員が理解できる多言語での教育手段を提供することが食肉・食鳥処理場におけるCOVID-19流行を低減させるのに重要。
「家畜からの職員へのCOVID-19があった」とか「畜産物にSARS-CoV-2が付着していた」とか、アンチ畜産の活動家が喜びそうな内容は一切書かれていない点は強調しておきたい。アメリカの食肉・食鳥処理場で働く職員は様々なバックグラウンドを持つ人々が集まっていることが想像できる。この辺りは世界屠畜紀行に詳しい。