乳牛の分娩後のナックルは分娩前後に多い。原因は、分娩前後の事故による神経や筋肉の損傷や圧迫であることが多い。
つい先日も、水腫胎による難産の後に、ナックルを呈するようになった牛がいた。
この牛の後肢の知覚反射を検査すると、脛骨神経も総腓骨神経も正常であった。また、(超音波画像診断は行わなかったが)下腿筋にも腫脹は認めなかった。
起伏に問題が無かったため、様子を見てもらったところ、2日後には正常な姿勢に回復した。
自然にナックルが治る症例では、神経の異常の範囲が狭い、もしくは正常の牛が多いように思う。
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