重度な蹄病:趾間過形成と趾皮膚炎


先週から治療している乾乳牛の重度な蹄病を治療している。全く肢を着かないという診療依頼であった。

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↑先週の蹄病治療Before

左後肢に大きな趾間過形成があり、外蹄には重度な趾皮膚炎が浸潤しており、蹄底が広く浮き、膿汁が多量に貯留していた。遊離した部分を削って行くと、真皮が広く露出してしまう。負重できるよう外蹄だけは残して、包帯でまずは様子を見ることにした。蹄壁は取れてしまうと思うほどに遊離している。

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↑先週の蹄病治療After


そして7日後、再び治療蹄を診た。真皮はもう固くなり、新しい蹄底の組織が形成されつつあった。そこで、元の遊離した蹄底と蹄壁を全て切除した。このままでは負重時に痛いと思われるので、内蹄に下駄を装着した。

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↑今週の蹄病治療、下駄装着後

さらに、局所の麻酔の後、趾間過形成を切除した。これで気になる所は全て処置完了し、姿勢は大きく改善した。

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↑今週の蹄病治療After

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