雪降る中の子宮脱


本日は雪が一日中振り続けた。意を決して、前日からチェーンを履きこんだので、トラブルなく日直ができた。

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帰るときにはこんな光景になっていた。こういう診療所で実習したことがあるが、それは決して千葉県ではなかった。

以下、画像が血生臭いため、閲覧注意デス。


本日は久しぶりの子宮脱があった。昨日に分娩した牛が、今朝から牛舎で子宮が全て出ていたそうだ。牛は四肢放出し、起立不能だ。

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しかし、まだまだ若い牛であるし、子宮の色も悪くない。畜主に重機の協力をしてもらい、後肢吊り上げ法で整復を試みた。子宮は水腫気味で、整復に少し苦労したが、始めて10分程で完了した。

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後肢吊り上げ法の写真は残念ながらない。終わった後になって、後肢吊り上げ法の写真を資料用に撮っておけば良かったといつも後悔する。

雪の日の帝王切開以来のインパクトのある一日であった。明日に元気になってくれている事を祈る。


後肢吊り上げ法については、子宮捻転における報告が日本獣医師会雑誌Vol. 53 (2000) No. 5 P 297-301に掲載されている。3年間で35例もの症例で実践しまとめたのだから素晴らしい。
乳牛の子宮捻転整復における後肢吊り上げ法

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