双子の胎子の置き忘れ


今年のお正月は、三日間共に日直である。初日にして、バタバタとした出だしであった。


昨日にお産した牛が食べないと往診依頼があった。牛は元気なく、餌を残す。胎盤停滞があった。

直腸検査を実施すると、子宮が妙に大きい。いや、大きすぎる。

まさかと思い、子宮内を内診すると、腐敗の進む胎盤の奥に、胎子を触った。双子の片割れが、まだ子宮内に残っていたのだ。

胎子の両側股関節屈折であったため、苦労して整復し、牽引した。胎子も若干腐敗が進み浮腫していたため、苦労した。

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胎子の置き忘れにはくれぐれもご注意ください。

分娩後には、子宮内にに手を入れ、もう一頭入っていないか確認する必要があります。特に、分娩予定日前の分娩や、子牛が小さい場合に注意が必要です。

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