傷はぜったい消毒するな
夏井 睦 著
「絶対~してはいけない」の本は信用ならないと、何かの本に書かれていたが、もやしもんの菌たちにほだされて読んでみた。かなり面白い本で、早速試している今日この頃。以下、新しい創傷治療!
新しい創傷治療
http://www.wound-treatment.jp/
治療の原則
☆傷消毒しない。消毒薬を含む薬剤を治療に使わない。
→消毒薬は組織障害性がある。
☆創面を乾燥させない。
→傷口を乾燥させると皮膚の細胞も肉芽組織も死んでしまう。浸出液には細胞成長因子が含まれている。
治療の手順
1. 圧迫して傷の止血をする。
2. 水道水で傷を洗う。傷の周りの皮膚の汚れを拭き取る。
3. ラップに白色ワセリンを塗り、傷を覆い、固定する。
4. 浸出液を吸収するため、ラップの上にタオルかガーゼを当て、包帯を巻く。
5. 一日一回は貼り替える。
6. 傷が上皮化して浸出液も出なくなったら、治療終了。
これを現在、牛で非常に多い関節炎に応用している。
1. 関節の傷周りの糞や汚れを、タワシを用いて洗い落とす。壊死組織を可能な限り取る。傷の周りの皮膚の汚れを拭き取る。
→かなり痛がるので、局所麻酔が必要か?
2. 傷口に白色ワセリンを塗る。
3. 三角コーナー用の穴あきビニールに紙おむつを入れた保護材で傷を覆う。ボンドで傷の周りを固定する。
4. ベトラップ(伸縮性包帯)で包帯する。
→一日一回の貼り替えは非現実的。何日間がいいのだろうか?