鳥の渡りを調べてみたら
ポール・ケリンガー著
丸 武志訳
バードウォッチャーにはとても興味深い内容。鳥が飛ぶということ、渡りとは何かを科学的に解釈する良き入門書になりうる。また、鳥を少し違った見方から観察できるようになると思う。
特に興味深かったのが、ある種の渡り(距離と方角)は遺伝的に制御されているらしいこと。想像ではそうかもと思っていたが、科学的な根拠が示されていたのを始めて知った。他、渡りの進路は月や太陽、落日、偏光面、星、地磁気、地形を総合的に判断している。
総説と各論(具体例)という本書のスタイルも内容の理解に役立った。
鳥の渡りを調べてみたら (2000/04) ポール ケリンガー |