僕は6年間、武蔵野線を使って大学まで通学した。
武蔵野線は、なかなか景色が良いと思う。というのも、線路が高架で走っている区間が多いために目線が高く、周りは住宅街や畑等で高い建物が少ないからだ。
なので、よく晴れた冬の日は、富士山と筑波山の薄影が実に美しい。遠くにそびえ立つその凛とした姿を見ると、背筋が伸びるような気がする。特に、南流山と南越谷駅間はどちらの山も見れ、僕は好きだ。
しかし、この見慣れた風景も徐々に変わりつつあるようだ。現在、新三郷付近の大空き地は住宅の工事をしている。さらに吉川ー南越谷間では、広大な湿地を切り開いて「越谷レイクタウン」という街を作っている。工事を見ていると、植物を全て切り払い土地を造成、湖を掘って周りをコンクリートで固めて、新しい駅にショッピングモール作って、あとはマンションも建てる。おそらく、「自然との調和、湖の街」とか言ってベッドタウンとして売り出すのだろう。人口減少が叫ばれている現在、そんなにも新築住宅の需要があるのだろうか?いつもながら不思議でならない。
さてはて悲しいかな、武蔵野線から山が望める区間が少なくなる日も遠くはなかろう。
なお、西国分寺駅付近からは奥多摩らしき山並が見れ、こちらもなかなか良い。
080221追記
越谷レイクタウンに関する情報は以下にありました。
レイクタウン(越谷市HP内)
見てみると、コンセプトは…
21世紀にふさわしい「新しく水との共存文化を創造する都市」
ですって(笑)。