乳牛の遠隔健康管理サービス: MILook(みるっく)


当院は牛群の餌・栄養状態・糞の遠隔での分析とテーラーメイドの飼料設計を行うサービスMILook(みるっく)を提供しました。

乳用牛の餌は大きく牧草と穀類とに大別されます。牧草だけでは栄養不足になるため、穀類の給与は必須です。しかし、穀類は多すぎると疾病発生の危険性が高まります。つまり、牧草と穀類の給与には適度なバランスが求められるのです。さらに、牛が餌を消化・吸収する過程は複雑であるため、餌を十分に利用出来ているかを評価するには本来、栄養状態や糞の分析が必要です。しかし、血液検査や糞の分析の煩雑さから、一般には普及していません。そこで、栄養状態・産乳成績・糞を遠隔地で解析するサービスを提供したいと考えています。解析結果を元に、酪農家の実情に合わせたテーラーメイドの飼料設計を行います。餌の内容や外見による栄養状態、産乳成績は電子送信、糞は郵送するため、遠隔地からでも分析可能です。すでに当院が事業展開している牛群の栄養管理事業を遠隔で展開できれば、酪農業界の活性化が見込めると考えています。

 

社会課題

餌の給与指針に従い、飼料会社や地域の獣医師が牛群の飼料を設計するのが一般的だと思います。しかし実際には、一時的な餌の変更が常態化してしまい、理想から離れた飼養管理をされる例が散見されています。また、輸入飼料の価格上昇時には、安価なエコフィードを利用したいというニーズは急激に高まります。さらに、牛が排出するメタンガスの抑制、オーガニック指向や動物福祉への配慮等、酪農場の餌に対する要望は多様化してきています。そのため、時勢や要望に応じたテーラーメイドの飼料設計が必要であると考えています。

 

思い

酪農場の作業員の労働時間は他業種より長く、改善が求められています。牛の疾病が発生すると、患畜の看護や治療の作業が増えて、労働時間は増加してしまいます。また、牛の疾病は泌乳能力を減退させ、収益性を低下させます。さらに、牛の治療を行う獣医師数も減少が続いているのが現状です。つまり、牛群の健康を増進し疾病を予防したいというニーズは酪農場の内外共に非常に高い状態にあります。本サービスは牛群の健康増進を叶えるものと確信しています。

 

受賞履歴

 

利用するには?

現在、産乳成績の解析・可視化と飼料設計の遠隔サービスを提供開始しています。酪農場等からの無料のお試し&ご利用申し込みは、こちらの申し込みフォームへの入力をお願いします。
遠隔健康管理サービスMILookの申込書



-お問い合わせ-

遠隔健康管理サービスMILook(みるっく)について質問のある方は、以下のフォームからお気軽にご連絡ください。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文