2019/7/2 臍帯炎からの摘出物


最近、ちらほらと臍帯炎の患部を摘出している。



2019/6/11
抗生剤を長期間処置したものの変化がないため診療依頼があった。臍帯に形成された膿瘍を手術にて摘出。



2019/7/2
臍帯が開口しており、膿を出しているので診療依頼。尿膜管遺残と診断し、数日間抗生剤投与の後、開腹手術を実施。尿膜管遺残に加え、臍動脈と臍静脈の遺残も認められた。膿瘍は形成されておらず、全て除去。


手術後は後遺症として腹壁ヘルニアにならないよう、ヘルニアネットでの管理!最近の取り組みだけど、なかなか良さそう。


管を挿入すると、尿膜管に向かい、盲端になっていた。


切開すると、尿膜管の途中で盲端が確認できた(メスの刃の先端)。


臍静脈炎も認めた。内部は壊死しており、膿は僅かだった。結合組織への置換も進行中であった(メスの刃の先端)


臍動脈もしっかり残っていたが、内部は血栓状なっており、閉鎖に向かっているようだった。

2019/6/14 ウシの面白消しゴムが気に喰わないって話


おもしろ消しゴムのイワコーさんに伝えたい。なぜ牛乳パックはリアルなのに、ウシはまるでブタのようなのだと。

隙間時間に、徐々に使ってウシっぽくしてみました(論文と仕事からの現実逃避)。左はオリジナル、右は改変版。


ぜひ耳標をつけてほしい。


背はこんなに丸まっていません。


乳頭は通常4本です!!

2019/6/12 大哺乳類展2と重複子宮


行ってきました大哺乳類展2!主に偶蹄類の比較に主眼を置いて観察。ウシに近縁のガウル(Bos gaurus)の剥製を見れて良かった!

あとは、生き残り戦略の紹介として、結構ナイーブな生殖器の話にも触れていた。もう少し深掘りして欲しかったけど、一般の人向けとしては淡々とした展示で、標本の比較もしっかりできる。ウサギの重複子宮の実物は中々見れないので一見の価値あり!!


やはり牛の重複子宮とは大きく異なるようだ。

2019/6/4 初めて国際学術誌に引用されました!


2017年に僕らが書いたTP乳房炎の論文(10.1292/jvms.16-0401)が初めてまともな国際学術誌に掲載された牛乳房炎の論文(10.1007/s11250-019-01907-0)に引用されました。誰かの研究の礎の一つになれたと思うと嬉しい!

Bibliography

2019/6/3 サルと屋久島、読了


4/21のヤクザル調査隊30周年シンポジウムの時に書籍を購入し、ミーハーなので著者の2人にサインをもらいました。本を読んでいると調査中の懐かしい記憶が蘇り、内容と共にとても面白い。

僕もあと3本くらい論文書いたら、総説と一般書の執筆に取り組んでみようと思う。

サルと屋久島