以前、参加してめちゃくくちゃ面白かった「農場どないすんねん研究会(通称NDK)」の京都集会が来週にあります。
また参加したい…
したいけど…
でも大阪に行かなくちゃいけないかもしれないし、ついでに参加しちゃおうかな…。
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「畜産の現場でみんなの力を引き出すにはどうしたらいいかを考える『京都の会』」
主催:全国畜産支援研究会(農場どないすんねん研究会,NDK)
日時:平成19年9月22日(土)10:00~23日(日)15:00
場所:「グリーンパルるり渓」 ~京都府立るり渓少年自然の家 ~
【住所】京都府南丹市園部町大河内小米阪1-9
参加費 フル参加:3,000円(学生半額)
部分参加:22日午前の部/午後の部・23日午前の部/午後の部 各1,000円
参加費以外の費用:懇親会費2,500円,宿泊費1,000円,食費1,500円
連絡先 畑段千鶴子(京都府中丹家畜保健衛生所)
【e-mail】hatadandan@yahoo.co.jp
目 的 1)ワークショップを体験し、この手法を現場で実践できるようになること
2)生産者の主体性の引き出し方について考えること
3)とにかく楽しむこと
プログラム ★南山大学の先生からワークショップのノウハウを伝授!
★全国各地で行われている生産者むけワークショップの事例発表!
★畜産を取り巻く問題をKJ法で解決の糸口を見出そう!
★ナイトワークショップで生産者の問題を体で表現しよう! などなど
カテゴリー: 獣医な話
FAO
07/07/24一部加筆・訂正
FAO
すでに先週のことではあるが、「FAO日本事務所」と横浜の「動物検疫所」に行ってきた。
FAO(食糧農業機関)とは、Food and Agriculture Organizationの略であり、言わずも知れた国連の専門機関の一つだ。
獣医と何の関係があるんだって思う人もいるかと思うが、食糧の問題に関して獣医は深く関与している。そぅ、畜産(と病気)と衛生分野です。
飽食国家の日本においては、獣医のイメージは「犬や猫のお医者さん」が多いと思うが、先進国以外ではそうはなっていない。獣医の需要はいまだに畜産(と病気)や衛生分野だ。
例えば、青年海外協力隊で国際協力がしたいと思い立っても、畜産(と病気)や衛生分野しか獣医の需要はない。
青年海外協力隊
http://www.jica.go.jp/activities/jocv/
もちろん、日本においても畜産分野における獣医の貢献は大変重要である。しかし、獣医学科の学生にその人気はないに等しい。
日本の食糧自給率は4割である。畜産分野も同様で、自給率は牛乳・乳製品で68%、肉類で54%、鶏卵でようやく94%と言った具合だ。しかし、餌となる飼料は輸入がほとんどであり、金にものを言わせた輸入に頼る形になっている。こんなに自給率の低い先進国は他にない。
農林水産省、畜産の動向
http://www.maff.go.jp/lin/01-ippan.html
FAO日本事務所で世界の食糧状況を聞く中で、日本もどうにかしなくちゃいけないと再認識した。そして、世界の情勢に常に耳を傾けようと!
とりあえず、FAOのメールマガジンを取ることにした。以下から登録できるようです。みなさんもどうぞ!
FAO日本事務所
http://www.fao.or.jp/
と思っていたら、HPからの登録はまだ出来ないようです。質問フォームで聞いたら、登録してくれました。(07/07/24加筆)
NDKのワークショップ
NDKのワークショップ
農場どないすんねん研究会のワークショップに参加してきました。
獣医が動物を看るにあたって、必ず媒介するのが飼い主や畜主です。動物の問題を改善するには、飼い主や畜主の協力が不可欠です!
しかし、僕たち獣医を目指す者は、動物や病気についてはびっしり勉強するものの、農家のおじさんとどう接するかなんてことは学びません。
けれども、そこが非常に大切です。
いかに現状を理解し、自発的に行動してもらうか。そこには、一方的な指導ではなく、対話が不可欠なのです。
そこに焦点を当てたのが今回のワークショップです。人にどう伝えるのか?どうしたらやる気を引き出せるのか?
いや~、控えめに言って、非常に面白い会合でした。さっそく、学んだ手法を実践してみようと思いました!
写真は夜の部での一幕。動かない農家をどうすれば変えられるかについて寸劇中。飲みながら考えて各班で発表し、あーだこうだ言い合う。楽しかった!
しかし、飲みすぎた…。帰れたのが自分でも不思議。
動物医薬品検査所
百聞は一見に如かず、とはよく言ったものである。
先日、講義の一環で「動物衛生研究所」と「農林水産省動物医薬品検査所」へ見学に行った。
動物衛生研究所
http://niah.naro.affrc.go.jp/index-j.html
農林水産省動物医薬品検査所
http://www.nval.go.jp/
動物衛生研究所は独立行政法人で、牛、豚、馬、鶏等の家畜の病気やその予防等を研究している機関である。僕自身、何回か行ったことがあるし、大学の教官に動物衛生研究所で研究していた人もいるので、どんなことをやっているかは知っていた。(もちろん、病気の詳細については非常に勉強になりましたが)
だが、農林水産省の仕事についてはあまり知らなかった。どうせ書類等の事務仕事ばっかりなんだろう、ぐらいにしか考えていなかった。
ところが…なのである。
動物医薬品検査所に行って分かったのだが、実際は通常業務のほかにいろいろ研究とかもしていて結構面白そうなのだ!
HPの言葉によると、動物医薬品検査所の目的と業務は以下である。
<目的>
動物用医薬品は、家畜、家きん、養殖魚等の専ら動物の疾病の診断、予防、治療等を目的として使用され、安全な畜・水産物の生産性の維持向上に、更には犬・猫等の愛玩動物の健康の保持にも寄与しています。さらに、人畜共通伝染病の防除を通して公衆衛生の向上にも極めて重要な役割を果たしています。
動物医薬品検査所(当所)は、これらの動物用医薬品が有効かつ安全であり、その役割を確実に果たしうることを確認するため、医薬品の開発、製造(輸入)、流通及び使用の各段階にわたり、広範な業務を通して動物用医薬品の品質確保に貢献しています。
<業務>
1.動物用医薬品の品質等の確保
2.動物用医薬品の承認審査の充実等
3.食の安全確保と危機管理対策
実際に行ってみて、ワクチンの国家検定等の話から動物用医薬品の承認の流れや今行っている研究まで興味深い話が盛りだくさんだった!
話は少し変わるが、彼らの研究の話で、恥ずかしながら初めて「アプタマー」のことを知った。
アプタマー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%BC
アプタマーとは特定の分子と特異的に結合する核酸分子やペプチドのことである。
例えば、RNAは独自の形に折りたたまれて存在している。中には特定の物質や部位に結合できる形を持つRNAが存在する。人工合成したRNAから目的に合うRNAを見つけ出し、それを薬や検出に利用しようというのである。
今ではPCR法の確立等により、DNA,RNAは大量に増幅可能である。なので、従来の「抗体」より簡単に大量生産が可能なのだ!さらに、抗体より親和性が高いものが存在することと、小さいという利点がある。
ここで聞いた研究の話では、このRNAアプタマーによりある病原性物質をより高感度に、サンプルが微量でも検出可能にすることができるようになったというもので、聞いていてちょっと興奮した。
そんなわけで、今回の件も含め農林水産省の仕事もなかなか面白そうと思ってきた今日この頃。…もう遅いのだけど。。。1,2年前にこんな見学をしていたら、農水の試験でも受けたんだろうなぁ~
百聞は一見に如かず!
来週は横浜の動物検疫所!楽しみ!