カテゴリー: 獣医な話
ウイルスは続くよどこまでも♪
獣医系に限らずとも、語呂合わせには下品なものが多い気がする。特に、獣医寄生虫学の呪文はヒドイ…
という訳で、自分のためにお下品でないウイルスの替え歌を作ってみた。
「線路は続くよどこまでも」に合わせて歌ってください。カッコ内は体操のお兄さんの合いの手だと想像してね。
(さぁ、まずはDNAから元気に行くよ!!)
ヘール・ヘパドナ・パピローマ、アーデノ・ポックース♪
サーコとパルボーは、一本鎖~♪
(ここからはRNA!)
トーガ・フラビ・コロナッレトロ、カリシ・ピコー♪(プラス鎖だよ!)
Double strand、レーオとビルナー♪
(他はマイナス鎖だ!)
赤字のウイルスはエンベロープを有し、ポックスウイルス以外はエーテル感受性
【歌詞解説】
ウイルスは、核酸がDNAまたはRNAからできるものに二分される。本歌では、核酸の特徴別にウイルスの科を羅列している。
まず、DNAウイルスだ。ヘルペスウイルス、ヘパドナウイルス、パピローマウイルス、アデノウイルス、ポックスウイルスは二本鎖DNAを核酸として持つ。それに対して、一本鎖DNAを有するのが、パルボウイルスとサーコウイルスだ。
RNAウイルスはRNAを核酸として持ち、一本鎖RNAはさらにプラス鎖とマイナス鎖に二分される。プラス鎖RNAはそのままmRNAとして機能するが、マイナス鎖RNAはそれを鋳型にプラス鎖を作らなければmRNAとして機能しない。また、レトロウイルスでは、ウイルスの持つ逆転写酵素によって宿主細胞のDNAに組み込まれてから、mRNAを転写する。
一本鎖RNAウイルス(プラス)にはトガウイルス、フラビウイルス、コロナウイルス、レトロウイルス、カリシウイルス、ピコルナウイルスが、二本鎖RNAウイルスにはレオウイルスとビルナウイルスが含まれている。
その他のメジャーなウイルスは一本鎖RNAウイルス(マイナス)と判断して良い。なお、一本鎖RNAウイルス(マイナス)にはブニヤウイルス、ラブドウイルス、オルソミクソウイルス、フィロウイルス、パラミクソウイルス、ボルナウイルス等が含まれ、全てエンベロープを有する。
* アルテリウイルスは、構造がコロナウイルスと類似しているため、歌詞の都合上省いています。一本鎖RNAウイルス(プラス)です。
* アレナウイルスは、プラス鎖とマイナス鎖の両方を有するアンビセンスRNAを有する。これも、歌詞の都合上省いています。
国試のための獣医語呂①
脳神経12本!
「嗅いで見る、動く車の三叉の外転、顔面内咽、迷い副舌」
番号 神経名称;通過孔(犬の場合)/骨 Ⅰ 嗅神経 ;篩孔/篩骨 Ⅱ 視神経 ;視神経管/蝶形骨 Ⅲ 動眼神経 ;眼窩裂/蝶形骨 Ⅳ 滑車神経 ;眼窩裂/蝶形骨 Ⅴ 三叉神経 (上顎神経 ;正円孔、下顎神経 ;卵円孔、眼神経 ;眼窩裂)/蝶形骨 Ⅵ 外転神経 ;眼窩裂/蝶形骨 Ⅶ 顔面神経 ;茎乳突孔/側頭骨 Ⅷ 内耳神経 ;内耳孔/側頭骨 Ⅸ 舌咽神経 ;頚静脈孔/蝶形骨 Ⅹ 迷走神経 ;頚静脈孔/蝶形骨 ⅩⅠ 副神経 ;頚静脈孔/蝶形骨 ⅩⅡ 舌下神経 ;舌下神経孔/後頭骨
たまには勉強している姿を見せようかと思います。。。
獣医療+コーチング=???
コーチングは、目標達成への外部補助の手法で、ビジネス業界で広く用いられているようです。仕事を押し付けるのではなく、目標に向け自主的・自発的にやるように仕向けるための方法論といった感じでしょうが、僕も首を突っ込み始めたばかりなので説明できません。似たような分野に、コーチング、リーチング、ファシリテーション、ワークショップやPLAといったコミュニケーション手法もありますが、その違いや利用の仕方はまだまだ知らないことだらけです。。
wikipedia「コーチング」
とりあえず、自分の知識のまとめという意味合いも含めて、今まで関与してきたコーチングを紹介します。
1. 原田隆史公式ホームページ
→先日紹介した本「大人が変わる生活指導」の著者です。彼はリーチングという手法で、目標達成に人を導くのを手助けしています。
2. コミュニケーションフォーラム2007東京
→コーチング界の重鎮が集まって講演とかをしています。先日、でかいフォーラムがあって、非常に面白かった。「岸英光」という人が、コーチング界では非常に名が売れていて、いくつもの著書があるので読んでみるとよいのかも。
3. 牛獣医師のアグリコーチング現場
→獣医療にコーチングの手法を取り入れている山本さんのブログです。獣医界では草分け的な存在になるのでしょうか。…といっても、コーチングという名前を知らなかっただけで、こういった手法を経験的に用いてきた人は過去にもいたとは思います。
4. 農場どないすんねん研究会
→コーチング等のコミュニケーション手法を用いて農場の問題の根本解決を図ろうという趣旨の勉強会。各地で実践した報告を元に、不定期で勉強会を行っている。僕はここで初めてこれらの手法の存在を知り、衝撃を受けた。
で、この分野というのは獣医学科ではもちろん習いません。ですので、みんな知らなかったわけですが、実は一番重要だったりします。結局は、獣医ができるのは動物の個別治療であって、病気を生み出した根本の原因は飼い主や農家さんが自ら気付き、行動しなければ変わらないからです。それを、コミュニケーションの手法を使って支援していこうというのが、「農場どないすんねん研究会」の取り組みです。
しかし、常々思うのが、これを応用できるのは獣医療だけに限ったことではないということです。例えば、これらの手法を獣害対策に適応できるのでは…!!
もうちょっと勉強して、身につければ様々な分野に応用できるように思う今日この頃。そんなこんなで、だいもでの野望は膨らむ。