カテゴリー: 獣医な話
生存報告
獣医のための国試語呂③
獣医師国家試験が変わる
クラスの掲示板に、以下の書き込みがあった。
獣医師試験、倫理面の50問を追加へ 農水省
2008年02月08日22時51分
獣医師の不祥事が相次いだことを受けて農林水産省は8日、獣医師国家試験の内容や実施時期を変更すると発表した。09年度の試験から倫理面を問う項目を追加する。10年度からは、現在3月上旬に行われている試験を2月に繰り上げる。
現行の試験は学説について2項目(計180問)、実地2項目(計120問)の4項目の試験がある。これに新たに倫理面の50問を追加する。動物のいのちをどうとらえるかや、情報開示についての基本的な考え方などを問う見込み。
獣医師試験をめぐっては昨年、問題作成者の麻布大教授が試験問題を漏らす事件があった。05年には、茨城県の養鶏場で鳥インフルエンザが確認されたのに、獣医師でもある経営者が感染の疑いがあることを知事に届けず、有罪判決をうけた。
倫理の項目の合格基準は当面、正解率7割にする。現行の4項目についての合格基準は6割だが、これは変更しない。
「愛のない、変な獣医って多いモーんね~」
気になったので調べてみたら、元ネタは農水省HPの新着情報に報告書案へのパブコメ募集として出ていた。
獣医師国家試験の改善に関する報告書案についての意見・情報の募集について
「獣医師国家試験の改善に関する報告書案概要」というファイルにどうなりそうかが書いてあった。が、単純に倫理面50問というのではないみたいですね。以下、僕なりに要点を。
1. 「必須問題50題を導入」
2. 「学説A及び学説Bをそれぞれ80題、実地C及び実地Dをそれぞれ60題として、それに必須問題50題を加え、合計330題とする。」
3. 「獣医療の倫理・獣医師としての資質を問う問題」を必須問題として出題
4. 「緊急事態に対応できる能力を問う問題」を引き続き出題
5. 「視覚教材の活用と臨床的思考過程・判断能力を問う出題」
6. 「問題解釈型・問題解決型の出題数の増加」
7. 「平成21年度(第61回)獣医師国家試験から実施」
他にもごちゃごちゃ書いてあるから、興味ある人は見てみてください。なお、医師で導入されている「禁忌肢」の導入は見送られるみたい。よかったね(笑)。今年も、間違いを恐れずに回答しましょう!
そして、間違っても、改定後の試験なんか受けませんように…