9/22 新人さとちゃん、修行中!


今年入りたての新人さんが僕の診療所にいる。僕としては、4年目にして、始めての後輩です。どうにかこうにか、できる範囲で教えてあげています。
毎日が修行中のさとちゃんは、今日も奮闘しております。
本日はまず、子牛の先天性ナックル(腱短縮症?)への腱切断術です。

外固定しても伸展しなかったので、浅趾屈腱を切ることにしました。

いつも一生懸命な姿は、見習うべきものがあります。
そして、次は始めての子宮洗浄。

初めてでも、バルーンカテーテルの挿入に成功。やったね、さとちゃん!進歩してるぞ!!
そして彼は、今日も夜間往診へと去って行きました。この時期は、毎日が修行です!

9/17 ハエは病原体を媒介するのか?


ハエが病原体を媒介する、という事実は知られている。特に、牛白血病の病原体であるウイルスをサシバエが媒介していることは有名だ。
そして、ハエはある種の乳房炎も媒介しているらしい。アルカノバクテリウムが原因の一つなっている夏季乳房炎は有名だし、ブドウ球菌やレンサ球菌も媒介するという報告もある。
では、どうやって媒介するのだろうか?サシバエのように刺して媒介するのだろうか?と、常々疑問に思っていた。
そして、ようやく衝撃的写真をものにすることができた。
IMG_0607a.jpg
2匹のハエが乳頭口に頭を突っ込んでいた。単に、直接舐めて、媒介しているだけなのかもしれない。。。

9/8 双子の早産、よくある話。


仕事が終わり、同僚のS先生が倉庫のワインを買いにきてくれるというので、実家の酒屋に早めに戻った。お眼鏡にかなう代物があったのかなかったのか、12点持って行っていただきました。ありがたや。
さて、引っ越しで出たゴミの片付けをしようと思った矢先に電話がきた。難産の夜間診療だった。ガビーン、実家からだと遠いよぉ。。。
農家にはしばし待っていただき、ようやく着いて、牛に手を入れると足がいっぱい触れた。予定日より早くにお産になり、正常頭位ながら出て来なかったらしい。
双子の早産、よくある話だ。交通整理をしてやると、両頭、正常頭位で無事に生まれた。

気分は爽快だが、ゴミは依然、散乱したままだ。。。くそー!

9/7 ビール箱のバケツ置き


子牛に自由飲水させることは非常に大切だ。
しかし、子牛のいるスペースは親牛の前後の狭いところに追いやられている事が多い。
水を飲ますにのにバケツで運んでやる事も多いが、すぐに倒してこぼしてしまったり、脚を突っこんで汚してしまう。
今日、発見したバケツ置きはコチラ

ほどよい高さと安定感があります。ビール箱に穴の空いた板を固定しただけ!なかなか使い勝手良さそう。



ようやく実家の引っ越しが完了し、この家に泊まることももうなくなった。最後の晩餐には、冷蔵庫の余り物に八海山 吟醸。しっかりとバランスの取れた、濃厚な味わいがある。今や、どこに行っても八海山は飲めるが、やはり美味いのは認めざるをえない。

8/5 顆粒膜細胞腫の牛はどうするべきなのだろうか?


顆粒膜細胞腫と診断している未経産牛がいる。
まともに発情の来ない未経産牛を診たら、左卵巣がソフトボール大もあった。エコー像を見ると、大小多数の卵胞と黄体様の組織が混在していた。右卵巣は著しく小さく、子宮は全く収弾がなかった。

文献を読むと、このエコー像は、’honeycomb'(蜂の巣状)と表現するらしい
さてどうしよう?文献を読むと、腫瘍化した卵巣を摘出するのが良いらしいのだが、なかなか踏み切れないでいる。
膣脱傾向を示した牛の顆粒膜細胞腫の摘出例
卵巣顆粒膜細胞腫摘出後のホルスタイン未経産牛の繁殖成績1例