4/16 8肢目:蹄底から軸側へ延びる蹄底潰瘍、9肢目:蹄底潰瘍


今日も懲りずに蹄病です。
蹄は伸びています。

蹄底の潰瘍は軸則への抜けていました。瘻管を追って行ったが、途中までしか無理であった。

できる限り、死んだ組織は切除した。翌日、負重は良化していた。


もう一頭 は繋ぎの牛舎にて。

ロープで固定しているが、大暴れ。途中までで断念!枠場がないと無理でした。



診療の合間にオオタカの成鳥雄。

4/13 6肢目;蹄底潰瘍、7肢目;治らない蹄病?


本日は蹄病治療でご指名が入りました。

畜主が削蹄していてが、歩くたびに血が出ていたらしい。クレーター状に穴ができていた。

内蹄をヒールレスにし、潰瘍をできるだけ取った。潰瘍は蹄球へと抜けていた。


もう一頭の治療は以前から見ている牛であった。確かに、跛行が著しい。

蹄の形自体は悪くない。蹄を押しても痛がらない。

病変を探して、過削蹄を承知で削った。以前からの軽い潰瘍の跡はあるが、これでこそまで痛がるとは思えなかった。何でそこまで痛がるのだろう?
関節に起因するものなのであろうか?それとも深部感染なのであろうか?ブロックを履かせ、抗生物質の投与で様子を見てみることにした。
まだまだスーパー獣医にはほど遠いようである。

4/8 牛が水路に転落した


産後ではない牛が起立不能だと診療依頼があった。
診療へ行くと、牛は空き地に出され座っていた。顔付きは悪くないので軽く起こしてみると、自力で立つことができた。
畜主に連絡すると、そのまま牛群に戻すと言い、研修生が牛を引いていった。大事に至らなくて良かったと、胸を撫で下ろしていた矢先に事件が起きた。
牛が元気に走り出し、研修生が置いて行かれてしまった。牛を止めようとする研修生は頭につながったロープを強く引いた。首を折りたたまれるように引っ張られた牛は、大きくよろけ、通路脇の斜面で倒れてしまった。成牛は体重が600キロをこす。牛が滑り落ちるのに抗うことはできなかった。ズルズルと斜面を下り、行き着く先は水路だった。…最悪だ。人為的に事故を作り出してしまった。

牛は水路に見事にはまった。身動き取れないのがせめてもの幸い。診療所へ戻り、カウリフト持ってトンボ帰りをした。なんとかトラクターで吊り上げ、救出した。

そして牛はトラクターに引かれて帰っていった。牛は八割が黒くなっており、そこまで浸水していたようだ。
…って、全然起立不能なんかじゃないじゃないか!!よりによって、日直の日にこんなことにならないでほしかった。。。

4/4 二件目のケブカウシジラミ


シラミがいると診療依頼があったので、診療へ行く先生にサンプルを持って帰ってきてもらった。
早速、顕微鏡で覗いた。

残念!やはり、ケブカウシジラミであった!ただのウシジラミにはいつか出会えるのだろうか?
この農家では、北海道からの導入牛と、その左右の牛にこのシラミが確認されたそうだ。二回に分けた駆虫をオススメした。
探してみると、ケブカウシジラミの寄生は案外多いのかもしれない。


新年度になり、診療所も少し変わりました。朝夕に、ミーティングを始めた。
今日は、普及所の先生と仲良くなりました。農家が楽しく仕事できるようになるよう、協力してがんばるぞ!

4/2 下腹部の腫大化


下腹部の乳房頭方が腫大化した牛がいた。

触ると、鎮静化してもものすごく痛がり、詳細な検査もできない。食欲や糞便に異常はない。しかし、猛烈に痛がって、立ちっぱなしになっているらしい。なんじゃこりゃー??血腫を疑うが、腹壁ヘルニアの可能性も考えられるため、ネット等の手術道具を用意して出直してくることにした。

二日後、診療に行くと、下腹部の病変は変わらないように見えるが、痛みは引いているようだった。まずは、超音波検査で、内容の確認をした。大きく高エコーの画像が広がり、腸管等ではないようだ。

針で吸引すると、膿を確認した。血腫ではなく、膿瘍だ!しかし、病変は大きく吸引ではらちがあかない。

太い針で刺して排膿した。約2Lの水様の膿を確認。

中を繰り返し洗浄し、排液したら、べっこりとへこんだ。
なんでこんなところに膿瘍ができたのだろうか?新年度早々、変な牛に当たって、ドキドキしてしまった。