砂糖浸漬療法および湿潤療法による外傷治療を牛の外傷に試みている。
現在、皮膚欠損型と、クレーター型の関節炎を週一度で治療中である。
皮膚欠損型関節炎は、畜主が紙オムツとワセリンによる自家治療を試みていたが、一向に良くならない。砂糖と三角コーナー用ビニールに包んだ紙オムツで湿潤治療を始めた。
Before
上皮が再生されず、膿様の浸出液が全体に滲む。
7日後
傷が少し小さくなり、辺縁からピンクの皮膚が形成されている。
さらに5日後
傷は徐々にだが小さくなっている。さらに現在、治療中である。
ご覧の通り、劇的には皮膚は再生されないが、根気良く続ければ治る手応えがある。
砂糖の効果の程はよく分からないが、糞尿から傷を常に守り、乾燥を防ぐことことが重要なのかも。ワセリンでも、この2点を管理できれば何とかなるのかもしれない。
そして、一度治療して、グルグル包帯巻くだけでは傷は治らないのかもしれない。
カテゴリー: 獣医な話
7/20 32,33肢目:重度な白帯病
本日は蹄病治療の約束をしていた。産後に食欲不振の牛が明らかに蹄病なのだ。
Before
なんだかスゴイ形になってしまって、蹄球部も腫脹している。
After
白帯病は重度で、膿を湛えた洞窟を形成し、蹄踵へと瘻管を形成していた。
側面。さらに深部感染をしている様子だ。
さらにもう一頭頼まれた。
Before
After
同様に白帯病であった。膿が噴出。蹄真皮の組織は増生していた。
予防に力を入れないと、この作業の繰り返しになってしまう。繰り返し繰り返し説明を重ねる。。。
本日は早くも暑気払い。今年の夏は長そうだなぁ。
7/13の2 29、30、31肢目:過長蹄!
和牛が足を痛がると蹄病の治療依頼があった。繁殖和牛が??
Before
After
Before
After
ご覧の通り、両後肢が過長蹄であった。聞くと、2年もの間削蹄していなかったという。
そりゃあ、びっこひくように歩く訳だよ…
7/13の1 27、28肢目:白帯病
すでに先週の話ですが…
Before
After
Before
After
両内蹄に白帯病であった。
7/11 後継者の会をやりました
管内の酪農家の後継者と共にバーンミーティングと勉強会を行った。
当日のメニューは以下の流れでした。
1. 開催の挨拶
2. 自己紹介、アイスブレーク:私の一日自己紹介
3. バーンミーティング
4. BCSの実習と講義
5. バーベキュー交流会(暑熱対策の話題提供)
準備が大変であったが、実り多い会になったのではないだろうか。
何とか次回に続いたので、さらに盛り上げていきたいと思う。
という訳でブログも再開します。。。