2020/4/28にTransboundary and Emerging Diseasesへ掲載されたSARS-CoV-2の中間宿主についての短報(10.1111/tbed.13577)に対するコメント”Cats under the shadow of the SARS‐CoV‐2 pandemic”(10.1111/tbed.13599)を読んでみた。以下に要点を抜粋します。
・猫血清におけるSARS-CoV-2の調査は、公開されている論文((10.1126/science.abb7015)、(10.1111/tbed.13577)、他のプレプリントも含む)によって差異が大きい。
・まず、SARS-CoV-2が流行した状況下では、どこで採材したかによってその差が出ているのかもしれない。(その短報(10.1111/tbed.13577)にはどこで採材したかが書かれていない。)
・次に、現在のところ、ELISAのキットは2つの研究チームの報告があるから、その違いが出ているのかもしれない。
・最後に、採材時の重要な情報(年齢や臨床症状)が論文に書かれていない。
読んでいて、本当にそうだよねって思った。採材場所やどのような動物から採取したものかぐらい書いてもらわなくちゃ評価できない。このようなパンデミック下でなければ、査読時にかなりの指摘が入っていただろうなぁ。