フリーストールで蹄病の治療依頼があった。
Fig. 1 Right hind hoof of the patient before trimming.
Fig. 2 Right hind hoof of the patient after trimming.
蹄底潰瘍solar ulcerationは軽度で、趾間フレグモーネinterdigital phlegmonが主な疼痛の要因と考えられた。
日本獣医学会疾病名用語集によると、趾間フレグモーネは趾間皮膚炎interdigital dermatitisと同義らしい。趾間腐爛foot rotは別の病名になっている。復習しとこう。
牛の跛行マニュアル(チクサン出版社)によると、趾間フレグモーネinterdigital phlegmonと趾間腐爛foot rotが同一で、趾間皮膚炎interdigital dermatitisは別だと解説されている。趾間フレグモーネおよび趾間腐爛趾は趾間の軟化と外傷から細菌感染が起こり、左右対称性の炎症性の腫脹を呈する。一方、趾間皮膚炎は表皮炎で、真皮までの炎症のようだ。
(2018/6/2追記)