子宮炎とPurulent vaginal dischargeと細胞学的子宮内膜炎の関係を調査した論文を読んだ。(10.3168/jds.2010-3429)
VDSとサイトブラシは分娩後35日で実施。VDSはMetricheckで5段階評価。リスク因子を多変量解析で抽出した。(分娩後21日以内の)子宮炎のリスク因子には分娩前NEFA, Hapto、難産、胎盤停滞が残った。Purulent vaginal dischargeのリスク因子にはHapto、双子、難産、metritisが残った。細胞学的子宮内膜炎のリスク因子にはBHBA, Hapto, BCSが残った。これらから、Purulent vaginal dischargeと細胞学的子宮内膜炎は別々の現象の結果と考察している。主にPurulent vaginal dischargeは細菌感染を、細胞学的子宮内膜炎は免疫抑制または代謝バランスの不均衡を意味している可能性が有る。
2つの検査手法の不一致は多く指摘されているが、その理由を検討したこの論文は大変意味深い。そして、Journal of Dairy Scienceをスラスラ読める用になっていた自分に感動。