とある原稿のために乳房炎の乾乳期治療について調べている。
Mastitis Control in Dairy Herdsを参考にしているのだが、そこに乳頭保護剤についての記述がある。
まず、乾乳期治療には、乾乳用乳房炎軟膏と乳頭保護剤(乳頭シール)の2つがある。
さらに乳頭保護剤には、乳頭を浸漬して外側だけ覆うものと、乳頭内に注入して内側から栓をするもの(internal teat sealant; 乳頭内シーラント)とがあるらしい。前述の成書では、乳頭内シーラントは分娩前まで有効であると絶賛しているのに対し、外側を覆う乳頭保護剤は乾乳後7日までの効果しかないと述べている。
確かに海外の情報を調べると、乳頭内シーラントとしてOrbesealという製品がよく使われているようだ。Googleで画像検索をすると、乳頭内にこの製品が貯留している画像が見れて興味深い。
しかし、この乳頭内シーラントなるものが日本で市販されているのか調べても分からなかった。
そしてようやく行き着いた資料が以下である。
Lava-net
この資料によると2010年12月の時点で「日本において乳頭内シーラントは、まだ承認が下りていない」そうだ。
そんなに良いものなら、早く認可が下りてほしいなぁ!!