慢性下痢が続く高齢の経産牛がアミロイドーシスと診断された。電気泳動をしてみると、アルブミンがすっからかんで、教科書に載っているような典型的な波形を示していた。
高齢、慢性炎症が引き金で、アミロイドーシスに治療法はない。
写真左は症例の電気泳動像、右は「牛の臨床」より
でも、そもそもAmyloidosisって何だったっけ?
最近は、The Merck Veterinary Manualが優秀な事を発見したので早速調べてみる。
Overview of Amyloidoses
Amyloidは、ある正常なタンパクのβシーツの折りたたみが変化した結果、溶けないで様々な部位に沈着するそうだ。腎臓に沈着しやすく、ろ過機能が崩壊し、血中のタンパクが尿中に漏出してしまう。
なるほど。