5/20 砂糖を用いた外傷治療10


かれこれ、大分前の話である。外傷治療を前肢に試し、治癒した。

初診時の様子である。自分で包帯をしていたが良くならないと診療依頼があった。手根関節の傷は横に裂け、大きな内腔を形成していた。洗浄し、探索すると、内腔の奥で骨に触れた。起立はできるので、関節は無事なのであろう。

壊死組織を除去後、洗浄し、砂糖を用いた湿潤療法を開始した。砂糖をふんだんに用い、処置をしたオムツでくるみ、ギプス固定した。

10日後、ギプスを外すと、内腔は肉芽組織でかなり埋まってきていた。さらに砂糖を用いた湿潤療法とギブスを継続した。

さらに10日程すると、傷の内腔は全くなくなり、傷の大きさも大幅に小さくなっていた。ここまでで、湿潤療法の出番はおわりだ。
今日、様子を聞いたところ、起伏に不自由がなくなり、乳量も伸びたそうだ。手根関節も自由に曲げることができるようになっていた。


当団体の学術集会の季節となり、発表の準備に忙しい。それに、後輩の分の発表も見てあげなくてはならない。今週はスライド作りに追われそうだ。。。
今年のネタは、どこの発表まで楽しめるかなー。

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