5/8 腸捻転の剖検


昨夜に、急に腹を痛がり寝起きを繰り返すと診療依頼があった。
右側で拍水感があり、腸に水様物があるのは分かったが、直腸に糞は来ていた。脱水の様子もない。寝起きも頻繁なため、手術の適応外と診断し、内科薬で様子を見ることとした。
しかし、翌朝、死亡していた。おそらく腸捻転であったのだ。


死因を調べるために、剖検をさせていただいた。

腹腔内は、赤色の腹水が貯留。大網越しに、臓器の色がおかしいのが分かる。

想像通り、腸管が暗赤色に広く壊死していた。

腸間膜の基部で雑巾のように捻れているのが分かる。どうしたらこのような状態になるのだろう?整復を試みようと、腸管を回してみるが、痛んだ腸管は脆く、破裂してしまった。
これを見る限り、手術を決断したとして、果たして直せただろうか…。

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