急に肢が負重しなくなったと蹄病治療依頼があった。
左後肢Before
繋が発赤し、非常に痛がる。
After
外蹄に軽度の潰瘍があった。それよりも、内蹄の潰瘍が重篤で、大量の排膿と、深部の変性、壊死が著しい。蹄球枕が、壊死し、上向性に深部感染しているようであった。内蹄にTechnovitを装着した。
原稿を書いていると、普段使う言葉の厳格な違いを理解せねばならない。
Q1. 球節fetlockとはどこか?
A1. 中手骨と基節骨間の関節が中手指節関節で、馬・反芻類・豚では、別名として球節または繫関節fetlock jointという。(新説家畜比較解剖図説 上巻P90)
Q2. 繫pasternとはどこか?
A2. “The pastern is a part of the leg of a horse between the fetlock and the top of the hoof. It incorporates the long pastern bone (proximal phalanx) and the short pastern bone (middle phalanx), which are held together by two sets of paired ligaments to form the pastern joint (proximal interphalangeal joint).”(Wikipedia, “pastern”より)
つまり、蹄冠から球節までの間を繫pasternといい、基節骨と中節骨のある部位のことである。
上の写真で発赤しているのは繋だ。