11/30 外後方股関節脱臼


実習に来ている他県の獣医師に、ダウナー症候群に関する勉強会を開いてもらった。
その翌日、起立不能の牛が出てしまった。さぁ、診断だ!

関節の屈曲を見た後、まずは神経学的検索。針で刺しても広域で全く反応しない。座骨神経の損傷が疑われた。
次に、股関節の異常可動を体感。さらに超音波装置による股関節の画像診断を試みるも、これはよく分からず。

最後は吊起させての診断。大転子が、後方へとずれている。

後ろから見ると、左右の位置の違いが良く分かった。もちろん、右後肢は負重ができず、起立を維持できなかった。
こうして、この牛は、右後肢の外後方股関節脱臼により予後不良と診断された。股関節脱臼の種類までは診断して来なかったので、非常に勉強になった。

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