症例5の反対肢も、外傷治療を行なった。外見では分かりづらいが…
初日、糞の鱗を剥がすと、小さく開口し多量の排膿を確認。内部は広くポケット状になっていた。加圧洗浄して、砂糖浸漬療法をスタート。
次週、あまり変わらない。同様に加圧洗浄して、砂糖浸漬療法を継続。
さらに次週、あまり変わらない。ポケットはまだ大きい。同様に加圧洗浄して、砂糖浸漬療法を継続。
さらに次週、ポケットの大きさが小さくなり始める。同様に加圧洗浄して、砂糖浸漬療法を継続。
さらに次週、開口部は肉芽で塞がり、ポケットも消失した。両後肢とも経過良好で、起立も大幅に改善した。
このように、小さな開口部が遠位にできて排膿する場合、砂糖の効果は限局的に感じる。こまめに洗浄し、包帯交換をするだけでも治るのかもしれない。