乳頭内に異物が有り、搾乳しづらいから取って欲しいと診療依頼があった。
乳頭を触ると、確かにゴロゴロと小さな異物があるのを感じる。加圧して乳頭から出そうと思っても出てこない。
鎮静をかけ、局所麻酔をして、鉗子で何とか異物を摘出できた。
異物は二つで、5~8mmの大きさであった。割面を見ると、何かが核となってできた脂肪塊と思われた。無事に摘出できて良かった。乳房炎予防のため、乳房炎軟膏を注入して終了した。
診療所に眠っていたこの鉗子の名前は何だろうと調べてみたら、試験的切除鉗子というものらしい。切るより、掴む鉗子の方が乳頭内異物には良い気がするのだが…。