10/8 Bacillusの乳房炎3


またもBcillusの乳房炎に出会った。
乳房炎による食欲不振と診療が入り、農家へ向かった。牛は元気なく、熱が40度有るのに皮温は冷たい。眼球の血管は怒張していた。乳房は腫脹硬結著しく、熱を持っていた。そして、水っぽい乳汁。
大腸菌性乳房炎を疑い、オキシテトラサイクリンの投与と乳房洗浄を行った。

乳汁からは菌数は少ないものの、クロモアガー酵素気質培地に水色、血液寒天培地に完全溶血した大型のコロニーが生えた。今回は、食塩卵培地にはコロニーは生えなかった。

菌体はグラム陽性の大型の桿菌で、明瞭な芽胞を認めた。Bcillus sp.である。Bcillusは染色する度に大きさが違うように感じる。
翌日、この牛の体温は下がり、乳房は見違えるほど柔らかくなった。しかし、怒張していた眼球の血管は出血していた。らしい。

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