9/28 無形無心体


排出された胎盤に、変な毛玉が付いていたと、ソレを取ってくれていた。

無形無心体だ!!!初めての出会いに大興奮!

割面を入れてみると、中は無構造。
「フリーマーチンは大丈夫かな?」と農家からの鋭い質問には困ってしまった。正常に産まれた子牛はホルスタイン種のメスであったのだ。
診療所に戻り、奇形のカラーアトラスを調べてみた。
無心無形体は重複奇形の一種。原因は不明だが、正常産子と反対の性のことが多く、フリーマーチンであった例もあるそうだ。
調べてみてよかった。今回の子牛も、フリーマーチンの検査をしてみよう!
フリーマーチン・卵性の判定

No tags for this post.

「9/28 無形無心体」への2件のフィードバック

  1. 無形無心体は注意深く観察していないと見落とすことも多いので、多頭飼育の酪農家さんでも、見たことがない人がいたりしますよね。
    だいもでさんはフリーマーチンを疑うとき、膣長測定はされますか?自分は膣長を測ってみて短い場合は、「たぶんフリーマーチンやけど、血液検査してみる?」と話しています。

  2. >Qさん
    いつもありがとうございます。他府県の話はとても勉強になります!
    当方では、♂♀で出生のフリーマーチン疑いの場合は肥育にするという形が農家でも浸透しているので、フリーマーチンの検査を依頼されることがほとんどありません。僕も恥ずかしながら膣長測定を行ったことはありませんでした。確かに、基本の手技かもしれませんね!今回の牛でやってみようと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*