8/6 砂糖を用いた外傷治療3


砂糖を用いた外傷治療を懲りずに実践中である。

初診時、飛節より白色の膿を排出。二カ所、開口しており、圧迫すると多量に排膿する。

指を中に入れると、クレーター状に膿のポケットを形成していた。排膿、洗浄し、砂糖を塗り込み、オムツを用いた湿潤療法を開始した。

次週。赤く開口部が盛り上がっているが、状態は変わらず。まだ二カ所より多量に排膿する。洗浄後、再び砂糖をすり込み、湿潤療法を継続。

さらに次週。往診の前日に包帯が取れてしまい、開口部が乾いてしまった。いまだ二カ所より排膿中。ポケットは少し小さくなった印象だが、あまり変わらない。半分、諦めつつも継続して、洗浄後、湿潤療法を実施。

さらに次週、急激に改善した。開口部に肉芽の形成を認め、排膿がわずかとなった。ポケットは非常に小さくなってきている。さらに湿潤療法を継続。

さらに次週。肉芽の形成が進み、とうとうポケットが塞がった。もう排膿を認めない。さらに湿潤療法を継続した。

そして今日、肉芽形成が落ち着いたので、湿潤療法を中止した。この程度の傷ならば、乾けば痂皮を形成し、治るであろう。
正直、抗生物質も使わずにここまで治り、非常に驚いている。肉芽の形成が始まると、みるみると傷が塞がっていった。そこが砂糖だと早いのかもしれない。
なお、この牛の左後肢の飛節治療がさらに驚きだ。が、それはまた次回に!

No tags for this post.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*