砂糖浸漬療法および湿潤療法による外傷治療を牛の外傷に試みている。
現在、皮膚欠損型と、クレーター型の関節炎を週一度で治療中である。
皮膚欠損型関節炎は、畜主が紙オムツとワセリンによる自家治療を試みていたが、一向に良くならない。砂糖と三角コーナー用ビニールに包んだ紙オムツで湿潤治療を始めた。
Before
上皮が再生されず、膿様の浸出液が全体に滲む。
7日後
傷が少し小さくなり、辺縁からピンクの皮膚が形成されている。
さらに5日後
傷は徐々にだが小さくなっている。さらに現在、治療中である。
ご覧の通り、劇的には皮膚は再生されないが、根気良く続ければ治る手応えがある。
砂糖の効果の程はよく分からないが、糞尿から傷を常に守り、乾燥を防ぐことことが重要なのかも。ワセリンでも、この2点を管理できれば何とかなるのかもしれない。
そして、一度治療して、グルグル包帯巻くだけでは傷は治らないのかもしれない。