6/5 21肢目:白帯病、砂糖浸漬療法の参考文献


先月に蹄を切ったのに、肢を痛がると往診依頼があった。

外蹄の蹄底が肥厚している。

白帯より少量の排膿を認めた。今回は、蹄冠までは抜けていなかった。


コメントに質問いただいた砂糖浸漬療法について、自分の勉強も兼ねて調べてみた。
牛に砂糖浸漬療法を用いている参考文献
・重度蹄疾患に対するタイヤチューブを用いた砂糖浸漬療法
・乳牛の急性蹄葉炎に継発した広範な蹄底蹄皮炎罹患蹄に対する砂糖浸漬療法および四肢8蹄に形成された蹄輪に関する一考察
作用機序
「水分活性の低い環境を作ることによって細菌の増殖が抑制されること、高浸透圧であるために創組織より組織液が流入し続けるので、砂糖に接触する最外層の組織細胞は湿潤環境に置かれ、治癒過程が阻害されることがない。」
吉谷一紀、紫葉、52、23-32(2007)
In vitro study of bacterial growth inhibition in concentrated sugar solutions: microbiological basis for the use of sugar in treating infected wounds. よりの文献引用
湿潤療法に関しては、以下を参照。
新しい創傷治療

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「6/5 21肢目:白帯病、砂糖浸漬療法の参考文献」への1件のフィードバック

  1. 文献まで紹介していただき、ありがとうございます。ただいま出張中なので、帰宅したら読ませていただき、できれば実践してみます。

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