今日は東京へ表題の研究集会へ出張であった。全国の産業動物獣医師が研究の成果を発表しあう、非常に勉強になる有意義な研究集会だ。産業動物臨床分野に偏っているだけに、そこいらの学会より面白いかもしれない。
2日目の今日は、牛のマイコプラズマ感染症についての基調講演と研究発表の講評と表彰であった。
マイコプラズマ感染症は、静かに広がりを見せ、顕在化しつつある。それに関する総説、乳房炎対策く、肺炎対策の3題構成であった。コレを聞くために今日は来た。
「マイコプラズマは多くの代謝系を欠いており、持っていた物を捨てることで生き残って来た。しかし、数種の毒性因子は残しており、表面抗原を次々と変えている。」
「北海道のバルク乳の1.2%でPCR陽性」
「Biofilmを形成し、環境中でも長期間生存する」
「まずは検査しなければ始まらない!」
「対策は1ヶ月が勝負!」
「発生農場では分娩牛や乳房炎牛の搾乳後はお湯のバックフラッシュでミルカーを洗う」
等、役に立つ話が満載であった。さぁ、この情報をいかに農場へ還元しよう!?
そして、研究発表の表彰では、なんと同僚2名がトップの農林水産大臣賞と奨励賞をダブル受賞した!素晴らしい。
しかし、賞賛・感激の反対側で焦燥感も感じた。僕の努力はまだまだ足りていない。どうにか後に続きたいものである。
落ち着かない僕は、はやる気持ちをランニングにぶつけた。3周、15kmを走れるようになっていた。そろそろハーフに出れるかしら?
さぁ、気分一新して頑張るぞ☆