7/10 眼の事故


牛が何かの拍子に、突起物で眼を傷つけてしまうことがたまにある。大抵は、、傷自体は修復されて眼が白く覆われていることから、蓄主が気づくことが多い。
先日診療した牛は、異物が刺さってすぐだったらしい。食欲は廃絶し、元気なくうなだれていた。右眼には透明色のゼリー状物が付着していた。最初は何かのゴミかと思い取ろうとしたが、ものすごく痛がる。よく見ると、眼の真ん中からそのゼリー状物は飛び出ていた。

このままではまばたきの度に痛がってしまうので、切除することにした。鎮静化し、眼の表面も浸潤麻酔した。ゼリー状物をヒモでくくった上で、ハサミで切除。取ってやったら、しばらくして餌を食べ始めた。
あのゼリー状物は何だったのだろう…?おそらく、眼房水でも、水晶体でもなく硝子体だったのだと思う。おそらく、相当鋭利なものが、大分奥まで突き刺さったのだろう。かわいそうだ。

釘や壊れた金具等は放置してはいけないと再認識した。

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