現在、Arcanobacterium pyogenesに起因する乳房炎について調べを進めていて、手元のデータを整理中です。
そこで、今までにどんな文献が出ているのかと調べてみたのですが、あまり論文検索に引っかかりません。日本語の文献に至っては、全くないと言って良い。産業動物臨床獣医なら、「アルカノの乳房炎はどんなものか」を経験的にみんな知っているが、それを客観的に見たデータが論文として出ていないのだ。
なので、最近の海外の論文を少しずつ読んでいる。そこから自分が学んだこと、気づいたことをメモメモ!
Arcanobacterium pyogenes mastitis in a 18-month-old heifer.
Quinn AK, Vermunt JJ, Twiss DP.
N Z Vet J. 2002 Aug;50(4):167-8.
・アルカノ乳房炎では、原因菌として他の好気性・嫌気性菌が検出されることが90%近くある。
・これらの菌の共同作業の結果、乳房のダメージは重篤化する。特に、Peprostreptococcus indolicus。
・しかし、なぜ乾乳期の乳房で感受性が強いのか等、分かっていないことも多い。
確かに、他の菌が同時に検出されることは多いけど、そこまでではないような…。でも、この観点からも見てみようと思う。
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散歩中に見つけたシマヘビらしいもの。どんなジャンルでも、興味や面白みを見いだして、調べて見ることは大変勉強になる。
最近は鳥以外の生き物を調べていない。。。と、反省している。