クリスマス・コーモラント・カウント(CCC)2010に参加してきた。この調査では、クリスマス前後にカワウの行動を調べている。また同時に、シンポジウムや懇親会でカワウ研究者や参加者で意見交換をして楽しんでいる。
僕は午後からのカワウのコロニー観察会と懇親会にのみ参加した。それまでは、実家の家業を手伝っていたので。
観察会では、東京農工大学の学生の先導の元、行徳鳥獣保護区の中を周りました。保護区の中に入ったのは、1、2年ぶりでしたがあまり変化していなくて一安心。モズのはやにえを久しぶりに見ました。肝心のカワウ達は、繁殖期に突入し、美しく衣替えしていました。数は千羽ちょっとで、少なめのようです。
「モズのはやにえ」
懇親会も、約50人も参加し、大盛況でした。主体の学生も、来年へ向けて引き継ぎをちゃんとしており、バトンはつながっているんだなぁとなんだか不思議な気持ちになりました。
思い返せば、僕はCCCを立ち上げたが、しっかりと引き継ぎをできなかったことを今でも後悔しています。それでも、後輩達はこのイベントを続けてくれていて、組織だって運営している。頼もしい限りです。
聞けば、僕が代表をしていた野生動物研究会「やどけん」も、部員30名を超え、非常に賑わっているという。素晴らしいと思う一方、羨ましくもあります。なぜ、僕の時代でそのようにできなかったのだろうか?今と創成期では、地盤は違います。昔があってこそ、今がある。それは分かります。しかし、同じ志を持つ仲間がこんなにも集まって活動している姿を見ると、やはり羨ましいと感じるのが本音です。
同じくやどけんの活動の一部である、「リハビリ・ケージ・プロジェクト」の活動も立派にやっていると伝え聞く。新聞にも取り上げられているのを見たなぁ。僕も、このプロジェクトの構想が出た時、一番最初の話し合いの進行役をやっていたが、ここまでの活躍を見せるとは思っていなかった。素晴らしいと思うが、やはり羨ましい。
自分のやってきたことに、後悔はしていない。しかし、後輩達が自分達の活動を乗り越えて活動している姿を見るのは、「嬉しい反面羨ましい」という少し複雑な思いがこみ上げる。今後も、さらなる飛躍を期待したい!
「今から20年後、あなたは確実に、してしまった事より、しなかった事を後悔する。」これは誰の言葉であっただろうか?