僕の上司は、病牛を治した時に「拾えた」と表現する時がある。「落ちかけた=死にかけた」ボールを僕たちの微力ながらの支えで食い止めるイメージだろう。
僕は今日、「拾えた」であろう下痢の子牛を「落として」しまった、可能性がある。冬は子牛の下痢が多い。脱水した子牛には補液がよく効く。大丈夫であろうと判断し、補液を怠った自分が悔やまれる。
眼球のわずかな陥没も見落としてはならない!これは自分への訓戒である。
個体診療の仕事は、落ちそうなボールをどれだけ拾えるか、ということだろう。
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手帳カバーは着々と進んでいます。後ろはすでに完成し、
前面にはボタンをつけました。あとは縫うのみ!
カテゴリー: 獣医な話
1/29 個体識別番号
日本の牛には個体識別番号が一頭ごとについていて、牛がいつどこで生まれ、どこへ行ったかが分かるようになっている。これを、トレーサビリティと言い、BSEがきっかけとなってこの制度ができた。
牛が最終的にどこへ行くかは概ね3つだろう。
?屠畜場
?化製場
?家畜保健衛生所
家畜改良センターのHPで十桁の耳標番号を入力すれば、その牛の一生が分かる。販売されている和牛には個体識別番号が書かれているので、調べてみるとなかなか興味深い。日本各地を転々としていたりするのだ。
牛の個体識別情報検索サービス
ところで、口蹄疫等の法定伝染病で法定殺された牛は、どのように表示されるのだろうか?調べてみたが見つけられなかった。
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手帳カバーのは着々と進んでいます。
革のパーツを切って、
このようにポケットを作りました!
1/27 革は流れてどこどこ行くの?
昨年末から、ふとしたきっかけから革小物を作っている。
一つ目は、お代受けのトレー。
二つ目は、小物いれ。
そして、三つ目の作品として手帳カバーの製作に取り掛かり始めた。
なお、手帳は「夢を絶対に実現させる手帳」のビギナーズセットを今年から使い始めました。なかなか使い勝手は良いのですが、専用カバーがないのがちょっと不便。
そんな訳で、牛革を使って自分好みに作ってしまおうと考えています。それに、手作りの方が愛着が湧きますしね。
しかし、日頃から牛と触れ合う者として、牛革への疑問も湧いてきました。
名曲「花」の歌詞に以下のフレーズがある。
人も流れて どこどこ行くの」
この歌詞を改変すると、僕の疑問はこのようになる。
牛も流れて どこどこ行くの」
知っていそうで知らないことを、勉強がてらまとめてみようと思います。時間を見つけて少しずつ。
12/27 仕事納め
プロとアマチュア
「プロは、悲観的に考え、万全の準備をし、楽観的に対応する」
「アマチュアは、楽観的に考え、準備を怠り、悲観的な対応に追われる」
という言葉を、とあるニュースレターで知りました。実に良い言葉です。しかし、就職して3年になるにも関わらず、未だにアマチュアの対応に追われていたりもします。
例えば、昨日に失敗した「和牛への子宮洗浄」。和牛だということすっかり忘れていて、18frのバルーンカテーテルしか持って行かなかった。「問題ないだろう」と楽観的に処置を始めるも、なかなか子宮頸管を通過しない。さんざん試した挙句に、諦めて頸管拡張棒を使うも、すでに直腸壁は傷んでおり、変ないきみまで出てしまい、あえなく中止にした。
まさに、「アマチュアは、楽観的に考え、準備を怠り、悲観的な対応に追われる」でした。プロのはずなのにお恥ずかしい。
今日は万全の準備をしてリベンジしてきました。
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農家に仔犬の里親探しを頼まれた。
一般診療に、子宮洗浄のリベンジ。夜は搾乳立会いでした。